無料で使える仮想通貨ウォレット「MetaMask(メタマスク)」を使っています!
MetaMaskで複数アカウントを作成してハッキング対策できるらしいけど、どうすればいいの?
MetaMask(メタマスク)は仮想通貨やNFTを安全に管理するのに便利なウォレットです。
しかも、ハッキング対策を強化する方法の1つとして、複数アカウントで運用する方法があるんです。複数アカウントの登録手順についてわかりやすく解説します!
- なぜMetaMask(メタマスク)で複数アカウントを作成するのがおすすめなの?
- 複数アカウントをMetaMask(メタマスク)上で作成する具体的手順は?
- 複数アカウントの作成でハッキング対策を有効にするための注意点は?
MetaMask(メタマスク)は、大切な仮想通貨やNFTを手軽かつ安全に管理できる人気の仮想通貨ウォレットです。
しかしながら油断は禁物です。MetaMaskさえ導入すれば、「ぜったいに大丈夫!」と思い込んでいませんか?仮想通貨ウォレットにはいくつかの種類があり、それぞれセキュリティレベルが異なる点に注意が必要です。
そこで、手軽に使えるMetaMaskのメリットを生かしつつ、ハッキング対策を高める方法の一つとして、複数アカウントを作成する運用がおすすめ。
本記事では、無料のMetaMaskですぐにできる、ハッキング対策を高める複数アカウントの作成方法をわかりやすく解説します!
<執筆者経歴>
- 大手インターネット金融グループへ入社後、勤務歴20年
- 営業部長→事業統括部長→事業管掌取締役を経て、現在はおもに金融に関連する記事を執筆
- 金融資産投資歴20年超、仮想通貨(暗号資産)投資歴8年超
<保有資格>
FP技能検定2級、日商簿記2級、宅地建物取引主任者試験合格、他
※本記事の一部において「暗号資産」を「仮想通貨」と表記しています。
\コインチェック
MetaMask(メタマスク)の基礎知識
MetaMask(メタマスク)の概要
MetaMask(メタマスク)は、月間のアクティブユーザーが3,000万人を超える*世界最大級の仮想通貨ウォレットです。*2024年1月時点
イーサリアムブロックチェーンを基盤としたMetaMaskは、手持ちの仮想通貨(暗号資産)やNFTをスマートフォンアプリやPCブラウザで手軽に管理できるため、世界的に人気の高いウォレットの代表格。
だれでも無料かつインストールすればあっという間に使える点も人気の理由の一つです。
MetaMask(メタマスク)は「ホットウォレット」
MetaMaskを利用する前に、仮想通貨ウォレットにはいくつかの種類があることを理解する必要があります。
ウォレットを区別する際にポイントとなるのが「秘密鍵」の管理方法です。一般的に仮想通貨ウォレットは以下の表のように分類されており、それぞれセキュリティレベルに違いがあります。
ホットウォレット | ウェブウォレット |
---|---|
デスクトップウォレット | |
モバイルウォレット | |
コールドウォレット | ハードウェアウォレット |
ペーパーウォレット |
上記分類のうち、最もセキュリティレベルが高いと言われるのが、コールドウォレットです。コールドウォレットは「秘密鍵」をインターネットから遮断されたオフライン環境で保管することから、ハッキング対策に有効とされています。
一方、MetaMaskは「秘密鍵」をオンライン上に保管するホットウォレットです。そのため、コールドウォレットと比較するとセキュリティレベルは劣ると言わざるを得ません。
そのため、より強固なハッキング対策の必要が出てくるのです。
MetaMaskの「秘密鍵」とは、ウォレットにひも付くアカウントごとに作成される64文字のランダムな英数字を指します。すなわち、ウォレットの中にあるアカウントごとに用意されているパスワードのことです。
他方、「公開鍵」とは、ユーザー自身のウォレットアカウントを識別する記号のようなものです。
銀行口座に例えれば、「公開鍵」が口座番号、「秘密鍵」がその口座の暗証番号というイメージ。アプリを開くためのパスワードやシークレットリカバリーフレーズとは異なります。
なお、MetaMaskでは、「公開鍵」から生成される「ウォレットアドレス」を使用することで秘匿性を高めています。
もし「仮想通貨ウォレット」についてもっと詳しく知りたいなら、以下の記事をチェックしてみてください!
【関連記事】暗号資産は自分で守る!盗難から身を守るための「ウォレット」とは?
MetaMask(メタマスク)で複数アカウントを作るメリット
詐欺・ハッキング対策に有効
MetaMask(メタマスク)で複数アカウントを作成することのメリットの1つは、詐欺やハッキング対策に有効な点です。
仮想通貨界隈では詐欺被害やハッキングによる盗難被害が少なくありません。大切な資産のすべてを1ヵ所だけに保管していたとすれば、仮にそのウォレットを盗み出されると全資産を失います。
偽サイトにMetaMaskを接続した結果、「すべての財産を抜き取られた。」といった被害も実際に発生しています。
一方、複数の別のアカウントに資産を分散して保管しておけば、万が一の際に被害を小さくすることが出来るのです。盗まれて後悔する前に、すぐ手軽にできる予防策としてMetaMaskの複数アカウントによる管理を実行しましょう。
特に、海外のアプリとMetaMaskを接続する際には、偽装サイトによるハッキングリスクが高いため、他のアカウントとは別の専用アカウントを作成するのがおすすめです。
プライバシー保護に有効
アカウントを複数に分けることはプライバシー保護にもつながります。
その理由は、MetaMask(メタマスク)の「ウォレットアドレス」が分かってしまえば、そのアドレスにおいて過去に取引した履歴や残高がオープンになり誰でも見られる状態になるからです。
例えるなら、自分の銀行通帳をWeb上に公開しているようなものですね。
この点、アカウントを複数用意して非公開用のウォレットと使い分ければ、自分の保有する仮想通貨の金額やNFTコレクションが公開されないような運用が可能となるのです。
ブロックチェーンの特徴である「透明性」とは相反する考え方ではありますが、プライベートな取引記録がウェブ上にさらされるのは嫌ですね…MetaMaskなら運用でカバーできるのが良いですね!
目的別に資産管理しやすい
MetaMask(メタマスク)で複数アカウントを作成すれば、それぞれのアカウントで目的や用途を区別した利用が可能になります。
たとえば、たくさんのNFTアイテムを所有している人にとって、NFTコレクションを分類して管理する際にも複数アカウントを作成しておくと便利です。
また、入出庫の頻度が多い資産と長期保管用の資産を別々のアカウントで管理することで、万が一アカウントが危険にさらされても資産を失うリスクを分散することが可能となります。
- 頻繁に出し入れする普段使い用ウォレット
- 長期保管する仮想通貨(暗号資産)用ウォレット
- NFTコレクションの保管用ウォレット
- NFTゲーム用のウォレット
- 海外との接続など慎重な取引用のウォレット
MetaMask(メタマスク)複数アカウント作成の注意点
これまで、MetaMask(メタマスク)のアカウントを複数作成することのメリットを説明しました。
続いて、実際にMetaMask上で複数アカウントを作成する際の注意点を以下にまとめましたので順番に見ていきましょう。
「ウォレット」と「アカウント」の違いを理解しよう
MetaMask(メタマスク)を利用する前に、MetaMaskでよく使われる用語をしっかり理解する必要があります。
特に、「ウォレット」と「アカウント」の関係性を理解していなかったり、「シークレットリカバリーフレーズ」と「秘密鍵」の違いを正しく理解していないと、知らぬ間に大きなリスク抱えることになるので注意が必要です。
用語 | 意味 |
---|---|
ウォレット | MetaMaskアプリのこと(1端末1ウォレット) 例)銀行のインターネットバンキングアプリ |
アカウント | ウォレット内に複数作成できる入れ物(ウォレットアドレス) 例)銀行口座番号 |
パスワード | MetaMaskアプリへログインするためのパスワード 例)インターネットバンキングアプリのパスワード |
秘密鍵 | アカウントに紐づく取引パスワード(64文字の英数字) 例)銀行口座の暗証番号 |
シークレット リカバリーフレーズ | ウォレットを復旧するための合言葉 例)秘密の質問(合言葉) |
同一ウォレットに複数アカウントを作成するのはNG
MetaMask(メタマスク)に複数のアカウントを作成する方法には、以下の2通りの方法があります。
- 1つのウォレット内に複数のアカウントを作成する方法
- ウォレット自体を複数作成して、それぞれのウォレットでアカウントを作成する方法
ここで注意が必要なのが、「1つのウォレット内に複数のアカウントを作成する方法」はおすすめできない点です。
なぜならば、シークレットリカバリーフレーズがハッキング等で流出した場合、ウォレット紐づくアカウントもすべて盗まれてしまうからです。
「1つのウォレット内に複数のアカウントを作成する方法」はやめておきましょう
財布を落としてしまえば、その中身が戻ってこないことと一緒です。
セキュリティ面を考慮した場合には、「ウォレット自体を複数作成して、それぞれのウォレットでアカウントを作成する方法」の一択となります。
この方法のデメリットは、スマホアプリを利用している場合には、1台のスマートフォンに対して1つのウォレットしか作成できない点です。
そのため、スマートフォンを複数台用意するか、Webブラウザの使い分けで複数ウォレットを準備する必要があります。
MetaMask(メタマスク)複数アカウントの作り方
MetaMask(メタマスク)は、複数のウォレットやアカウントを作成しても無料で利用できます。この特性を活用したハッキング対策に有効なMetaMaskの運用方法は以下の方法です。
ウォレット自体を複数作成して、それぞれのウォレットでアカウントを作成する方法
1人のユーザーがこの方法を実現するためには、以下のような運用のいずれかを選択する必要があります。
用意するデバイス | MetaMaskインストール方法 |
---|---|
PC1台+ブラウザ1種類 | 同じブラウザ内でプロファイルを複数作成してそれぞれPC版ブラウザアプリをインストール |
PC1台+複数ブラウザ | 異なるブラウザ(例:ChromeとBrave)にそれぞれPC版ブラウザアプリをインストール |
PC1台+スマートフォン1台 | PC版ブラウザアプリとスマホアプリをそれぞれインストール |
スマートフォン複数台 | それぞれのスマートフォンへMetaMaskアプリをインストール |
ここでは、もっとも手軽なPC1台+ブラウザ1種類でプロファイルを複数作成する方法をGoogle Chromeを使って解説していきます。
ポイントは、Google Chromeの「プロファイル」を使い分けて複数のMetaMaskアプリをインストールすることです。
PC版Webブラウザで複数プロファイルを作成します。この際、プロファイルごとにメールアドレスが必要となりますので、あらかじめGmailでアカウントを作成しておきましょう。
STEP2で作成したWebブラウザのプロファイルでWebブラウザにログインのうえ、MetaMaskをインストールします。この際、それぞれのプロファイルごとにMetaMaskを新規追加します。
STEP1:Webブラウザの用意
ここではGoogle Chromeを利用したMetaMaskの設定方法を解説していきます。ただし、MetaMaskはChrome以外のブラウザにもインストール可能です。MetaMaskが使えるブラウザは以下の一覧を参考にしてください。
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Firefox
- Brave
- Opera
STEP2:Webブラウザのプロファイルを作成
まずはPCでブラウザ(ここではGoogle Chrome)を開きます。そして、Chrome画面右上のアカウントアイコンをクリックします。
画面右上にアカウントアイコンが2つ表示されていますので、上側のアイコンをクリックしましょう(下図参照)。
プロファイル選択画面が開きますので、下側にある[+ 追加]をクリックします。
[+ 別のアカウントを追加]ではありませんので間違えないようにしましょう。今回追加するのは「アカウント」ではなく「プロファイル」です。 Googleアカウントまで作成する必要はありません(下図参照)。
「新しいChromeプロファイルの設定」画面が開きますので、[アカウントなしで続行]をクリックします。
「ようこそ!」の画面が開きますので、新しく作成する「プロファイル」の名前を入力し、[完了]をクリックします。
以上でGoogle Chromeの新規プロファイルの登録は完了です。
STEP3:MetaMaskのインストール
PC版ブラウザ(Google Chrome)で新しいプロファイルの作成が完了したら、そのプロファイルを選択したうえでMetaMask(メタマスク)をインストールします。
MetaMask(メタマスク)のインストール方法は、関連記事「仮想通貨ウォレットMetaMask(メタマスク)とは?設定方法から使い方まで完全ガイド!」で詳しく解説していますのでご確認ください。
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ハードウェアウォレットとの併用がおすすめ
ここまで説明したように、MetaMask(メタマスク)のアカウントを複数用意して分散保管することで、ハッキングや盗難のリスクを低減できることをご理解いただけたと思います。
しかし、さらに強力なセキュリティで資産を保管する方法も検討すべきでしょう。その方法の1つが、ハードウェアウォレットへの保管です。
特におすすめなのが、普段あまり入出庫しない長期保管する資産をハードウェアウォレットへ保管しておくことです。なぜなら、ハードウェアウォレットは仮想通貨をオフラインで保管するため、インターネット上のセキュリティリスクを回避できるからです。
以下にハードウェアウォレットのメリットとデメリットをご紹介します。
ハードウェアウォレットのおすすめは「
MetaMask(メタマスク)アカウントに関するQ&A
MetaMask(メタマスク)のアカウントはいくつまで作成できる?
MetaMaskのアカウントはいくつでも無料で作成できます。ただし、あまり多く作りすぎると逆に管理が面倒になりますので、初心者のうちは2〜3つほどにしましょう。
たとえば、「日常使い用」、「NFT保管用」、「海外DApps接続用」に分けるのがおすすめです。
スマートフォンだけで複数アカウント作成できる?
同一ウォレット内に複数のアカウントを作成することは可能です。しかし、この方法はハッキング対策の視点からはおすすめできません。
スマートフォンを2台以上用意して端末ごとにそれぞれウォレットを作成するか、PCブラウザでのウォレットの使い分けを検討するのが良いでしょう。
スマホを機種変更したときの引き継ぎ方法は?
スマートフォンでMetaMaskを利用している場合、機種変更時には旧端末から新端末への引き継ぎ設定が必要です。具体的には以下の手順で引き継ぐことが可能です。
- 旧端末でシークレットリカバリーフレーズを確認
- 新端末にMetaMaskアプリをインストール
- 新端末にウォレットをインポート(シークレットリカバリーフレーズが必要)
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まとめ
本記事では、仮想通貨(暗号資産)ウォレット最大手「MetaMask」でハッキング対策に有効な複数アカウントの作成方法について詳しく解説しました。
ハッキング対策を主たる目的としてMetaMaskの複数アカウントを作成するなら、同一ウォレット内でアカウントを分けても意味がありません。
なぜなら、ウォレットのシークレットリカバリーフレーズが流出すれば、アカウントの秘密鍵もすべて盗まれてしまうからです。
MetaMaskの準備ができたなら、実際に仮想通貨を購入してみましょう。国内大手取引所の「ビットバンク【PR】bitbank
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