暗号資産は、少額の資金から始められて将来性も高く、初心者でも学びながら投資しやすい資産運用のひとつです。
ビットコインをはじめとした暗号資産は近年注目を集めており、取引所の使いやすさやスマホでの管理の手軽さから、初めての方でも始めやすい環境が整っています。
一方で、専門用語や価格の変動など、不安を感じる点があるのも事実です。

暗号資産に興味はあるけど、「むずかしそう」や「何から学べば良いかわからない!」などの理由で、なかなか始められない方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事は、これから暗号資産を始める初心者が効率よく勉強していけるように、最初に学ぶべき知識を紹介します。
この記事を読めば、暗号資産の基礎や仕組み、専門用語の意味や始め方まであっという間に理解できます。
「暗号資産はむずかしいもの。」といったイメージを軽減できますので、ぜひ読み進めてください!
- 暗号資産ってなに?
- 暗号資産を始めたいけれどむずかしそう・・・
- かならず知っておくべき暗号資産の知識は?
暗号資産とは何か?


まずは暗号資産の基本についてやさしく解説します。
すべての知識を習得するには時間がかかるため、本記事では入門編として、暗号資産を始めるにあたって必要最低限の知識を学んでいきましょう。



「これだけ知っていれば大丈夫!」という内容にまとめましたので、以下をご覧ください。
暗号資産の基本と特徴
もっともかんたんに説明すれば、暗号資産とはブロックチェーンを基盤としたデジタル通貨のことです。
世界初の暗号資産は、2009年に誕生したサトシ・ナカモト氏が考案したとされるビットコイン。
投資目的の暗号資産取引には、現物取引にくわえ積立投資やレンディング、ステーキング、投資信託(ETF)など、さまざまな取引形態が提供されています。
暗号資産と法定通貨のちがい
暗号資産と法定通貨の最大の違いは、以下の2点です。
- だれが発行しているか?
- だれが管理しているか?
暗号資産と法定通貨の最大の違いは、「発行元」と「管理方法」です。
法定通貨(日本円や米ドルなど)は国や中央銀行が発行し、価値も国や中央銀行の信用によって保たれています。
一方、暗号資産(ビットコインなど)は分散型のネットワークで管理され、特定の発行機関がありません。
すなわち暗号資産は、ブロックチェーン技術によって取引の信頼性を担保し、需要と供給によって価格が決まるのです。



暗号資産と法定通貨のちがいを以下の表にまとめましたので、参考にしてくださいね。
暗号資産 | 法定通貨 | |
---|---|---|
発行元・管理者 | 特定の発行者なし (ブロックチェーン上で生成) | 中央銀行 (日本の場合は日本銀行) |
性質 | 分散型 | 中央集権型 |
ボラティリティ (価格変動) | 大きい ※需要と供給で決まる | 比較的小さい ※国の政策で調整される※ |
国際送金 | 速い 手数料が安い | 時間がかかる 手数料が高い |
管理方法 | ウォレット または取引所で管理 | 銀行口座や 現金で管理 |
具体例 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) リップル(XRP) | 日本円 米ドル ユーロ |
なお、リップル(XRP)のような一部の暗号資産には、一企業が発行する通貨も存在します。
すべての暗号資産が分散型の性質をもつわけではありません。
発行元が特定される暗号資産は、法定通貨と同様、中央集権型の性質をもつ点も知っておきましょう。
代表的な暗号資産の種類


ここでは、最低限押さえておきたい代表的な暗号資産を3つご紹介しましょう。



ひとくちに暗号資産といっても、通貨の種類によってそれぞれ特徴が異なります。
ここで紹介する3つの暗号資産さえ押さえておけば、ほかのさまざまな通貨についても理解しやすくなるはずです。
しっかり理解しておきましょう。
<代表的な3つの暗号資産>
通貨名 | 特徴 | 主な用途 | 発行上限 |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | ・世界初の暗号資産 ・供給量に上限あり | ・価値保存 ・送金 | 2,100万枚 |
イーサリアム(ETH) | ・スマートコントラクト機能 | ・分散型アプリ開発 ・NFT | 上限なし |
リップル(XRP) | ・高速取引 ・低コスト | ・国際送金 ・金融機関向けソリューション | 1,000億枚 |
1.ビットコイン(BTC)


ビットコイン(BTC)は2009年に「サトシ・ナカモト」という正体不明の人物(または組織)によって考案・発表された世界で最初に登場した暗号資産です。
資産の保存手段として高い人気を誇り、現在も時価総額トップを維持しています。
ビットコインは「マイニング(採掘)」と呼ばれる計算処理を通じて新しく発行されます。
中央管理者は存在せず、世界中のコンピュータが分散してネットワークを支えているのです。
2.イーサリアム(ETH)


イーサリアム(ETH)は2015年7月にリリースされた、単なる送金だけでなくスマートコントラクトと呼ばれる「自動契約機能」を備えたプラットフォーム型の暗号資産です。



ビットコイン(BTC)に次ぐ時価総額2位にランキングされる、常にトップ3圏内に位置する重要な暗号資産といえます。
イーサリアムは単なる送金手段ではなく、分散型アプリケーションのプラットフォームとしての機能をもつ点が大きな特徴です。
NFTやDeFi(分散型金融)など、イーサリアムチェーン上でさまざまなアプリケーションやトークンが開発されており、Web3.0時代の重要な基盤技術となっています。
3.リップル(XRP)


リップル(XRP)は米国企業のRipple Labs Inc.(リップル社)が2012年にリリースした、国際送金の効率化を目指す暗号資産です。
従来の銀行間決済システムの問題点を解決する金融機関向けのソリューションとして開発され、送金スピードが速く手数料が安いという特徴があります。
リップル(XRP)はビットコインやイーサリアムとは異なり、リップル社という一企業が発行・管理する「中央集権型」の暗号資産といえます。



発行上限(1,000億XRP)が設定されているものの、すべてのXRPはすでに発行済みのためマイニングは存在しません。
リップル(XRP)に関するさらに詳しい解説は、以下の記事をご覧ください!
【関連記事】リップル(XRP)の将来性は期待できる?裁判にもし勝ったら価格上昇の可能性大!


暗号資産の3つの活用方法


暗号資産は、投資対象としてだけでなく、さまざまな使い道があります。
ここでは、代表的な活用方法をご紹介します。
1.送金手段としての利用
暗号資産を用いた送金は、従来の銀行間での送金に比べ、スピーディーかつ低コストな点が魅力です。
ビットコインやリップル(XRP)などは、ブロックチェーン技術を使って直接相手に送金できるため、銀行を介す必要がなく、従来ならば国をまたいだ送金に必要だった中継手数料や為替コストを抑えられます。
一方で、ブロックチェーンネットワークの混雑状況により送金時間が前後することや、各暗号資産によって送金速度や手数料が異なる点には注意が必要です。
2.決済手段としての利用
一部の店舗やオンラインショップにおいて、暗号資産は決済手段としての利用も可能です。
とくに海外では、ビットコインやイーサリアムを使ってレストランや宿泊施設の支払いが可能な場所が増えています。
さらに近年では、ゲームやデジタルアートの分野での活用も進んでおり、NFT(非代替性トークン)など新たな技術との連携も拡大しています。



決済手段としての利用に注意が必要なのは、ボラティリティ(価格変動)が大きいがゆえに、使うタイミングによっては損得が生じるリスクがある点です。
3.投資対象としての利用
暗号資産は、その価格変動の大きさから投資対象としても広く知られています。
とくに近年は、企業や機関投資家も暗号資産市場に参入し、取引の安定性も徐々に向上しつつあります。
一方で、暗号資産は価格の上下が激しく、短期間で大きな損失が出るリスクは高いままです。
そのため、初心者は無理のない範囲で少額から投資を始めることが重要です。



長期視点では、「ステーキング」も大きな魅力です。ステーキングなら預金の利息のように追加の暗号資産を獲得できます。
暗号資産を始める前に知っておくべきこと4つ


本章では、初心者が暗号資産を始める際に、かならず頭に入れておくべきことを紹介します。
いずれも暗号資産取引において基本中の基本といえるべき内容ですから、かならず確認して欲しいポイントです。
1.暗号資産の特性とリスク
暗号資産は価格の上下(ボラティリティ)が激しいことが特徴です。
ビットコインなどの主要な暗号資産でも、株式や為替と比べて短期間で大きく動くため利益が出る可能性がある一方、大きな損失を出すリスクもあります。
このため、暗号資産への投資は「余裕資金で行う」という基本原則を守ることが重要です。



生活に必要なお金や緊急時のための資金ではなく、失っても生活に支障がない範囲の資金で始めましょう。
2.取引所えらびの重要性
暗号資産の購入・売却は取引所を通じて行います。
取扱銘柄の種類、手数料、使いやすさ、セキュリティ体制などを比較して、自分に合った取引所を選びましょう。
初心者は日本円に対応した金融庁認可済みの国内取引所から始めるのがオススメです。
暗号資産取引所のえらび方をくわしく解説した記事もぜひご覧くださいね!
【関連記事】仮想通貨の口座開設におすすめ!取引所の間違えない選び方


3.セキュリティ対策の重要性
暗号資産を安全に管理するためには、セキュリティ対策が不可欠です。
暗号資産取引所のアカウントには多段階認証を設定し、強固なパスワードを使用しなければなりません。
また、暗号資産はデジタルデータとして保有するため、ウォレット(電子財布)で保管・管理します。
暗号資産ウォレットのメリットとリスクについて、くわしくは以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】暗号資産は自分で守る!盗難から身を守るための「ウォレット」とは?


4.税金と法律の知識
暗号資産の売買で利益が出た場合、確定申告が必要になることがあります。
日本の税務上、暗号資産の利益は「雑所得」として課税対象となり、他の所得と合算して総合課税されます。
また、日本国内の暗号資産取引所は金融庁への登録が義務付けられています。
初心者が安全に取引するためには、金融庁へ登録済みの取引所を利用しましょう。
暗号資産は誕生からまだ年月が浅いため、法制度の整備は日々進化を続けています。



「税金」と「法律」の情報には常に気を配ることが欠かせません。
暗号資産で利益を出す仕組み


暗号資産で利益を得る方法にはいくつかの種類があります。
ここでは、初めて暗号資産に触れる方向けに、おもな利益獲得の仕組みを解説します。
以下でくわしく見ていきましょう。
手法 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
1.価格変動による利益 (キャピタルゲイン) | 安く買って高く売る | もっとも一般的。市場の値動きを読む力が必要 |
2.運用益 (インカムゲイン) | 資産を保有することで得られる報酬 | ステーキング・レンディング・イールドファーミングなど |
3.独自活動による収益 | マイニング・ノード運用・NFT販売など | 技術的知識が求められることが多い |
1.価格差益(キャピタルゲイン)
もっとも一般的な利益獲得方法は、「安く買って高く売る」という投資の基本原則を実践することです。
暗号資産は価格変動が大きいため、適切なタイミングで売買することで利益を得る機会があります。
短期的な価格変動に左右されず、長期的な価値上昇を期待して暗号資産を保有し続ける戦略もあります。
今後の暗号資産の普及拡大を狙って、長期目線で大きなキャピタルゲインを狙うのも一手です。
2.運用益(インカムゲイン)
暗号資産における運用益(インカムゲイン)とは、暗号資産を保有し続けることで得られる報酬を指します。



インカムゲインを得るための手法には、以下のようなものがあります。
手法 | 内容 |
---|---|
ステーキング | 対象の暗号資産を預けて報酬を得る仕組み。ブロックチェーンの安全性維持に貢献することで報酬を得られる。 |
レンディング | 保有通貨を一定期間貸し出して利息を得る仕組み。銀行預金の利息と同じようなイメージ。 |
イールドファーミング | DeFi(分散型金融)に暗号資産を預けて流動性を提供する対価として、利回りや手数料を得る資産運用方法のひとつ。 |
3.独自活動による収益
暗号資産には、インカムゲインとキャピタルゲイン以外にも利益を獲得できる仕組みが存在します。
ただし、一定の専門知識が必要となるものが多く、初心者にはハードルが高いといわざるを得ません。
以下に一例をご紹介します。
手法 | 内容 |
---|---|
マイニング | ブロックチェーンの取引を承認する作業を行い、報酬を得る。コスト(高性能機材・大量の電力)と専門知識が必要 |
NFTアイテム販売 | デジタルアートをNFT化して販売。OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスに出品して売れれば報酬を獲得できる |
NFTゲーム | ブロックチェーン基盤のゲームをプレイすることで稼げる仕組み(Play to Earn)。ゲーム内NFTトークンの売買により報酬を獲得する |



とくにNFTは今後の発展が期待できる分野です。NFTについては以下の記事でくわしく解説しています。
【関連記事】仮想通貨とNFTの違いは?初心者向けにNFTを詳しく解説!


【暗号資産入門編】初心者が知っておくべき9つの基本用語


ここまで基本知識を解説してきました。
本章では暗号資産初心者がさらに知っておくべき9つの基本用語をご紹介します。



だんだん慣れてきたら自然と覚えられますよ!すぐにすべてを覚えなくても大丈夫なので安心してくださいね。
【基本用語1】暗号資産取引所
取引所とは、暗号資産を売買するためのオンライン上のプラットフォームです。
暗号資産を購入するには、現金(日本円など)と引き換えに暗号資産を手に入れる場所が必要です。
そこで活用されるのが暗号資産取引所であり、ビットコインをはじめとするさまざまな通貨をかんたんに取引できます。
たとえば、コインチェックやSBI VCトレードなどの大手国内取引所では、スマートフォンからの操作がかんたんで、初心者にも使いやすい設計になっています。
多くの取引所では、本人確認や銀行口座の登録が必要ですが、スマホアプリから無料で当日中に口座開設が可能です。



取引所は暗号資産を始めるうえで不可欠なため、早めに口座開設しておきましょう!
取引所のえらび方のポイントは、こちらの記事でわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事】仮想通貨の口座開設におすすめ!取引所の間違えない選び方


【基本用語2】ステーブルコイン
ステーブルコインとは、価格の安定性を重視して設計された暗号資産です。
暗号資産は価格変動(ボラティリティ)が大きいという特徴がありますが、ステーブルコインはその不安定さを和らげるために登場しました。
ステーブルコインの多くは、米ドルやユーロなどの法定通貨に価値を連動させています。



たとえば、1ドル=1コインという形で価値を保つことで、送金や決済時の価格の変動リスクを抑えることができます。
とくに、暗号資産を使った取引や資産管理をするうえで、安定性は重要なポイントです。
ステーブルコインは、ボラティリティの大きい暗号資産の中でも、比較的安心して使える手段として支持されています。
ステーブルコインについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
【関連記事】ステーブルコインとは?日本で買える種類や購入方法を解説


【基本用語3】アルトコイン
アルトコインとは、ビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)を総称した呼び方です。
「アルト」は「代替」を意味する「Alternative(オルタナティブ)」が由来で、文字通り「ビットコインの代わりとなるコイン」という意味をもちます。



代表的なアルトコインには、イーサリアムやリップル、ライトコインなどがあります。
それぞれに異なる特徴や活用目的があり、スマートコントラクト機能を備えたものや、送金スピードに優れたものもあります。
アルトコインはさまざまな技術革新の基盤となっており、初心者の方が暗号資産を学ぶうえでも知っておくべき重要なカテゴリです。
【基本用語4】草コイン
草コインとは、時価総額が小さく知名度の低い暗号資産を指す俗称です。
ビットコインやイーサリアムといった主要なコインと比べて開発体制や流通量が限られており、価格も安価であることが多いのが特徴です。
草コインは少額の投資でも大きな価格上昇が期待できる一方、価格変動が激しく流動性も低いためリスクも非常に高くなります。
初心者にとっては夢のある投資対象に見えるものの、、草コインは情報が少なく、プロジェクトの信頼性も確認しづらいケースが多いため、慎重な姿勢が必要です。



暗号資産に慣れていない段階では、草コインは避けて信頼性の高い銘柄から始めることをおすすめします。
【基本用語5】取引所と販売所
暗号資産を購入する方法には「取引所」と「販売所」の2つがあります。
販売所は、暗号資産取引所とユーザーが直接売買を行う形式で、欲しい通貨をすぐに購入できるのが特徴です。
取引操作がかんたんなため初心者向きといえますが、売値と買値の差(スプレッド)が広く、コストが割高になるデメリットがあります。
一方、取引所は取引するユーザー同士が価格を提示して売買する仕組みです。
取引所取引は売買のタイミングや注文方法によっては有利な価格で取引できる点がメリットです。
ただし、注文やキャンセルの操作が販売所取引に比べ複雑なため、慣れるまで少し時間がかかることもあります。



暗号資産を始める際には、取引所と販売所のそれぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
「取引所」と「販売所」のちがいについて、以下の記事でくわしく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事】「販売所」と「取引所」どっちがおすすめ?仮想通貨の取引形式の違いとは?


【基本用語6】手数料
暗号資産を売買する際には、取引手数料が発生することがほとんどです。
取引所や販売所を利用する際に支払うコストで、サービスごとに金額や計算方法が異なります。
たとえば、販売所ではスプレッドと呼ばれる「買値と売値の差」が実質的な手数料となることが多く、初心者が気づきにくい点です。
一方、取引所では売買の都度、一定の手数料率が設定されていることが一般的です。



これらの手数料は、取引回数が多くなるほど影響が大きくなるため、事前に確認しておくことが大切です。
コストを抑えて取引を始めたい方は、手数料をわかりやすく明示している取引所を選ぶことをオススメします。
暗号資産の手数料について詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
【関連記事】知らなきゃ損する?! 仮想通貨の「取引手数料」は超重要!


【基本用語7】スプレッド
スプレッドとは、買値(bid)と売値(ask)の差額のことです。
すなわち、同一銘柄の通貨において暗号資産取引所が設定する「買う時の価格」と「売る時の価格」の間の差額です。
「販売所」取引でのみ発生するスプレッドは、ユーザー側の実質的なコスト(取引手数料)となり、一方で取引所の収益源となります。



たとえばビットコインを購入する場合に、100万円で買えてもすぐに売ろうとすると99万円でしか売れないことがあります。この1万円の差が「スプレッド」です。
初心者が知っておくべきポイントとして、人気の高い暗号資産(ビットコイン、イーサリアムなど)は比較的スプレッドが小さい傾向があります。
一方、マイナーな通貨銘柄や取引量の少ない時間帯ではスプレッドが大きくなりがちです。
スプレッドは時間帯や取引所によっても設定が異なるため、複数の取引所で口座開設して取引前にスプレッドの大きさを確認すれば、負担するコストを小さくできます。
【基本用語8】マイニング
マイニングとは、暗号資産の取引を記録するための作業であり、新たな取引データをブロックチェーンに追加する際に行われます。
この作業を行う人をマイナーと呼び、世界中のコンピューターが複雑な計算を行う中、最初に正しい答えを導き出したマイナーが報酬として暗号資産を受け取る仕組みです。



この報酬がマイニング報酬と呼ばれるものです。
一般人がマイニングを行うには、専門的な機器や電力が必要なためハードルが高い分野といえますが、暗号資産の成り立ちを理解するうえで、基礎知識として知っておくとよいでしょう。
【基本用語9】半減期
半減期とは、暗号資産のマイニングによって得られる報酬が一定期間ごとに半分に減る仕組みのことです。
半減期があることで、市場に出回る新たな通貨の量が減少し、供給の抑制につながります。
需要が変わらなければ、供給の減少は価格上昇の要因となるため、半減期は価格動向にも影響を与える重要なイベントです。



暗号資産の価格変動の背景を理解するためにも、半減期の仕組みを知っておくと役立ちます。ぜひ以下の記事をご覧ください。
【関連記事】仮想通貨の「半減期」とは?初心者向けにやさしく解説!


【入門編】暗号資産の始め方3ステップ


暗号資産の始め方は難しくありません。
基本的には以下の3ステップだけで始められます。



最短5〜10分で取引を始められますよ!
暗号資産はすべて取引所を通じて取引が行われるため、暗号資産取引所の口座開設が必須です。
暗号資産取引所をえらぶ際は、信頼性が高いか、自分の欲しい通貨を買えるか、手数料が安いかなど、さまざまな要素を考慮して決めます。



取引所はひとつだけでなく、複数開設しておくとリスクヘッジになります。
取引所のえらび方についてもっとくわしく知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。
【関連記事】仮想通貨の口座開設におすすめ!取引所の間違えない選び方


まずは、お手もちのスマートフォンから取引所のアプリをダウンロードしましょう。



取引所アプリは無料で利用できますので、安心してください。
かならずアプリの発行元を確認して、取引所公式アプリをダウンロードしましょう。
アプリをダウンロードできたら、アプリ上からアカウント作成(=口座開設申し込み)を進めます。
ここでは、国内取引所のひとつ「bitbank」の実際の画面を使って説明していきましょう。


[今すぐ口座開設]をタップ




アカウント作成が済んだら、本人確認手続きまで一気に進めてしまいましょう。
ここでも、「bitbank」の実際の手続き画面を見ながら説明します。









あとは審査結果を待つだけです。口座開設はあっという間に終わりますね!
暗号資産の保管方法


暗号資産の保管には、「ウォレット」と呼ばれる仕組みを利用します。
ウォレットとは暗号資産そのものの保管ではなく、暗号資産を管理・操作するための「秘密鍵」を保存する役割を持っています。



この「秘密鍵」の適切な管理が、暗号資産の安全な保管に不可欠です。
暗号資産ウォレットについて、以下でくわしく見ていきましょう。
ウォレットの種類は2つ
暗号資産におけるウォレットとは、暗号資産を安全に保管・管理するためのツールです。
実際には、資産そのものを保存するというよりも、暗号資産を扱うために必要な「秘密鍵」を管理するツールのことを指します。
ウォレットの種類には大きく分けて「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2つがあります。
ホットウォレットは、スマートフォンなどで簡単にアクセスできるため利便性が高い反面、外部からのハッキングなどセキュリティリスクがある点がデメリットです。です。
代表的なコールドウォレットには、USB型のハードウェアウォレットや紙に秘密鍵を書いて保存するペーパーウォレットがあります。
コールドウォレットはオフラインで保管するため、セキュリティ性が高く、長期的に資産を保有する場合に適しています。



初心者ならばまずは取引所のウォレットから始めて、資産が増えてきた段階でコールドウォレットの利用も検討するとよいでしょう。
安全な保管方法を理解し、自分に合った手段で資産を守ることが、暗号資産運用の第一歩です。
ウォレットや秘密鍵についてくわしく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。
【関連記事】暗号資産は自分で守る!盗難から身を守るための「ウォレット」とは?


ウォレットの「秘密鍵」とは?
秘密鍵とは、暗号資産を安全に管理・操作するために欠かせない「鍵」のような存在です。
自分の暗号資産を自分だけが動かすために必要となるのが秘密鍵です。
暗号資産で使われる暗号技術の中核にあるのが「秘密鍵」で、「鍵」情報があることで暗号資産の送金などが可能になります。



この秘密鍵は誰にも教えてはいけません。もし他人に知られてしまうと、ウォレット内の暗号資産を盗まれる可能性があります。
秘密鍵を紛失してしまうと、保有資産に二度とアクセスできなくなるおそれがあります。
秘密鍵は安全な場所にバックアップを取り、大切に保管しておくことが非常に重要です。
【暗号資産入門編】初心者にオススメな取引所3選


ここまでお読みいただきありがとうございます!
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ここでは、初心者向けの暗号資産入門本をご紹介します。
暗号資産入門のまとめ


本記事では暗号資産の入門編として初心者が最低限押さえておくべきポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事を読めば、暗号資産の基本的な仕組みや専門用語の意味、始め方がわかり、初心者でも始めやすい投資であることが理解できたでしょう。
暗号資産は正しい知識を身につければ、誰でも始めることができます。
その理由は、取引所の使い方やウォレットの仕組みが整っており、初心者でも少額から安全に始められる環境が整っているためです。
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本記事で紹介したように、基本的な仕組みや注意点を理解すれば、無理なく一歩を踏み出すことができます。
まずは信頼できる暗号資産取引所で口座を開設し、小さな金額から取引を始めてみましょう。
暗号資産の世界は、あなたの新たな可能性を広げてくれるかもしれません。



最後までお読みいただき、ありがとうございました!