手数料はできるだけ払いたくないな…
そうですよね!ムダなコストを払わないためにも「手数料」についてしっかり理解しておきましょう!
- 仮想通貨の「手数料」って結局いくらかかるの?
- 仮想通貨の「手数料」って種類が多くてよくわからない!
- 「手数料」をできるだけ安くして仮想通貨を取引する方法は?
株式投資やFX取引と同様、仮想通貨(暗号資産)の取引にも「手数料」がかかります。
仮想通貨(暗号資産)取引に限らず、さまざまな金融商品の取引において「手数料」をできるだけ低く抑えることはもっとも重要です。
まずは、仮想通貨(暗号資産)の取引にどのような手数料があるのか理解しましょう。
その次に、手数料を安くするためのポイントをお教えします。
仮想通貨の取引においてどのような手数料があるのかしっかり理解したうえで取引すれば、余計なコストを払わずに賢く取引することができます。
手数料を安く抑えて仮想通貨取引で最大限の成果を上げましょう!
<執筆者経歴>
- 大手インターネット金融グループへ入社後、勤務歴20年
- 営業部長→事業統括部長→事業管掌取締役を経て、現在はおもに金融に関連する記事を執筆
- 金融資産投資歴20年超、仮想通貨(暗号資産)投資歴8年超
<保有資格>
FP技能検定2級、日商簿記2級、宅地建物取引主任者試験合格、他
※本記事の一部において「暗号資産」を「仮想通貨」と表記しています。
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覚えるのはこの5つ! 仮想通貨取引の「手数料」とは?
仮想通貨の取引にかかる代表的な手数料を解説します。とりあえず、以下の6つさえ押さえておけばもう大丈夫です!
- 取引手数料
- 入出金手数料
- 送金手数料
- スプレッド
- レバレッジ手数料
売買時に取引所に支払う「取引手数料」
仮想通貨を売買する際には、取引所に対して「取引手数料」の支払いが必要となります。
これは、仮想通貨取引の種類のうち、「取引所」形式で売買した場合に必要となるコストです。
取引手数料の金額は売買する通貨量によって変動しますが、取引所によっては「無料」となるケースもありますので、要チェックポイントです。
なお、仮想通貨取引のもう一つの方法である「販売所」形式の場合は、「取引手数料」は発生しません。
「取引所」形式で売買を行う際の取引手数料は、「Maker(メイカー)手数料」と「Taker(テイカー)手数料」の2種類に分かれています。
「Maker(メイカー)」は取引板にない価格で注文を出すこと、もしくはその注文により約定した取引を指しています。
他方、「Taker(テイカー)」は、取引板に並んでいる価格で注文する人のことです。
日本円の「入出金手数料」
仮想通貨を取引する際には、取引所の口座に法定通貨、つまり日本円を入金する必要があります。
この仮想通貨取引所に日本円を入金するたびに必要となるのが「入金手数料」です。
取引所の口座に日本円を入金する方法はいくつかありますが、取引所に対して「入金手数料」が必要となるケースはほとんどありません。
一方で、入金方法によって、「入金手数料」が発生するケースがあります。
たとえば、「コンビニ入金」などを利用する場合に手数料が発生するケース。
また、銀行振り込みで入金する場合には、銀行に対して「振込手数料」を支払う必要があり、当然これは自己負担です。
一方で、仮想通貨取引所の口座から日本円に交換して銀行口座へ出金する際に必要となるのが、「出金手数料」です。
日本円へ交換する際の「出金手数料」は、取引所によって金額が異なります。
「出金手数料」が無料となる取引所もありますので、こちらも要チェックです。
仮想通貨の「送金手数料」
「送金手数料」とは、自分が保有している仮想通貨の通貨を、そのまま他の取引所へ移管したり、別の仮想通貨ウォレットへ送金する際に発生する手数料です。
移管・送金する仮想通貨の種類によって「送金手数料」は変動します。
頻繁に送金することが想定される場合には、「送金手数料」が無料の取引所に口座開設するのがおすすめです。
「スプレッド」とは?
「スプレッド」とは、 仮想通貨(暗号資産)の「買値」と「売値」の価格差のことで、売買する際に必要となる手数料です。
たとえば、仮想通貨の価値が1通貨=100円のケースで考えてみましょう。
この際に、1通貨購入に必要な日本円は105円であったとします。
さらに1通貨売却時の金額が95円であったと仮定すると、その差額である10円がスプレッドとなります。
「スプレッド」は取引所や売買のタイミングによって設定が異なります。
通常、「販売所」形式には広いスプレッドが設定されており、仮想通貨取引所に支払う実質的なコストとなります。
なお、仮想通貨取引所における、「販売所」形式と「取引所」形式の違いは以下の通りです。
「販売所」形式 | 「取引所」形式 | |
---|---|---|
取引相手 | 仮想通貨取引所 | ユーザー同士 |
通貨の種類 | 多い | 少ない |
入手のしやすさ | 入手しやすい | 入手しづらい |
手数料タイプ | スプレッド | 取引手数料 |
メリット | いつでも希望の通貨を購入できる | 安いコストで通貨を購入できる |
デメリット | スプレッドの幅が大きい | 必ず取引が成立するとは限らない |
注意点は、「取引手数料は無料!」と謳っている取引所でも「スプレッド」は別に存在する点です。
ですから、仮想通貨(暗号資産)を購入する取引所を選択する際には、「スプレッド」を比較することも重要です。
「スプレッド」はユーザーにとって実質的なコストになる点を覚えておきましょう。
「レバレッジ手数料」
「レバレッジ手数料」とは、「レバレッジ取引」をおこなう際に必要となる手数料です。
したがって、現物取引のみの場合は「レバレッジ手数料」は必要ありません。
仮想通貨における「レバレッジ取引」とは、取引所の口座に預けた証拠金を担保に、預けた証拠金の金額よりも大きな金額の売買が可能となる取引方法です。
現物取引と違うのは、取引成立時点では実際に通貨の売買は行われない点です。
新規注文をするとポジションを持った状態になり、決済するとポジションが解消される「差金決済」方式の取引となります。
「レバレッジ手数料」をさらに詳しく説明すると、ポジション(=未決済の約定、建玉)を保有し続けるために必要な手数料のことです。
別名、「スワップポイント」とも呼ばれます。
「レバレッジ手数料」は、ポジションを保有する手数料として発生するため、特定の時間をまたいでポジションを保有する場合に発生するコストです。
そのため、ポジションを長期保有する場合にはコストが増大するため注意が必要です。
さらに、「レバレッジ手数料」が発生する時間帯は、取引所によって異なります。
- SBI VCトレード・・・日締め処理時である毎取引日の午前6:59に発生
- GMOビットコイン・・・日本時間午前6:00をまたいでポジションを保有した場合に発生
レバレッジ取引の場合、ロスカットが発生した場合は「ロスカット手数料」が必要なるケースがあります。
「ロスカット」とは、相場の変動による保有ポジションの損失拡大によって証拠金維持率が一定割合を下回った時に、それ以上の損失を回避するために強制的にポジションが決済されることを言います。
このロスカット時に発生する手数料が「ロスカット手数料」です。
「マイナス手数料」とは?
「マイナス手数料」とは、仮想通貨(暗号資産)の売買の際に、取引所に支払うべき手数料が「マイナス」となった場合に、報奨金として購入者に支払われるものを言います。
取引所の現物取引の場合、通常は約定時にユーザーが負担する「取引手数料」が発生しますが、約定金額に応じた日本円をユーザー側が受け取る仕組みです。
ただし、「マイナス手数料」を導入しているのは、一部の取引所・銘柄に限定されます。
たとえば、GMOコイン、SBI VCトレード、bitbank等が、Maker(メイカー)取引にマイナス手数料を導入しています。
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仮想通貨取引で手数料を安くするポイント4つ
仮想通貨の取引所はまだ歴史が浅いうえ、さまざまな企業が参入しているため、いったいどこで口座開設すればよいのか迷ってしまうものです。
ここでは、迷ったときに役に立つ、仮想通貨の手数料を安くするポイントを4つをお伝えします。
①コスト重視なら「販売所」形式より「取引所」形式を選ぶ
結論、コスト重視であれば、「取引所形式」を利用するのが断然おすすめです。
なぜならば、仮想通貨の売買には、「取引所」形式と「販売所」形式の2パターンが存在し、それぞれ「手数料」が異なるためです。
仮想通貨を欲しい「買い手」ユーザーと保有している「売り手」ユーザーの条件が一致すると売買が成立します。
裏を返せば、「買い手」と「売り手」の条件が一致しなければ、いつまで経っても売買は成立しません。
取引所に対して支払うコストは、買い手と売り手の「仲介手数料」を支払うイメージです
一方、「販売所」形式では上述したスプレッドが仮想通貨取引所に支払う実質的なコストとして必要となります。
そのため、売り手と条件が一致せずに購入できないようなケースはありません。
「販売所」形式では、我々ユーザーにとっての売買価格は通常「買値>売値」となっています。
この売値と買値の差額が「スプレッド」と呼ばれており、販売所にとっては「安く買って高く売る」ことになるため販売所の儲けになります。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
「販売所」形式 | 「取引所」形式 | |
---|---|---|
メリット | いつでも希望の通貨を購入できる | 安いコストで通貨を購入できる |
デメリット | 手数料が高い | 必ず取引が成立するとは限らない |
よって、手数料が相対的に安い「取引所」形式を選択することが、コスト面では有利になります。
②手数料が安い「取引所」を選択する
これまで述べてきたとおり、仮想通貨(暗号資産)取引にはいくつかの手数料が存在します。
これらの手数料ができるだけ安い仮想通貨取引所を選択することが、手数料負けを防ぐための大事なポイントです。
取引所によって以下のような「手数料無料」を謳っているケースがあります。
これらの特徴をきちんと確認したうえで、自分が利用する仮想通貨取引所に口座開設するのがおすすめです。
「取引手数料」が無料 | 「取引所」形式で売買の際に発生する手数料が無料 |
「出金手数料」が無料 | 保有している仮想通貨を日本円に換金して出金する際の手数料が無料 |
「送金手数料」が無料 | 保有している仮想通貨を他の取引所に移管したりウォレットへ送る際の手数料が無料 |
また、「販売所」形式を利用する場合には、出来るだけスプレッドが小さい取引所を選ぶことで手数料を低く抑えることができます。
③提携先銀行をチェックして「入出金手数料」を比較する
仮想通貨取引所は、売買時に取引所の口座へ日本円を入金する必要があることから、さまざまな金融機関(銀行)と提携しています。
もし利用する取引所が提携する金融機関(銀行)の口座を持っていないとしたら、銀行口座の新規開設手続きも必要になります。
そのため、仮想通貨の口座開設の前に、提携金融機関(銀行)を確認する必要があります。
あるいは、仮想通貨取引所口座を開設するタイミングで、入出金手数料が安い提携先の金融機関(銀行)に新規申し込みするのも一つの賢い方法です。
たとえば、SBI VCトレードのように、グループ会社に銀行を持っているような取引所であれば、入出金手数料が完全無料となっているためお得です。
④入出金はできる限りまとめて回数を減らす
上記で述べたように、仮想通貨取引所の口座へ日本円を入金・出金するには、その都度手数料が発生します。
手数料が無料であれば気にする必要はありませんが、出来る限り入出金をまとめて回数を減らすことが、手数料を抑えるポイントとなります。
価格変動が激しいタイミングでの取引には要注意
特に「販売所」形式で取引する場合、価格変動が激しいタイミングで取引すると実質的なコストである「スプレッド」が大きくなるおそれがあります。
すなわち、スプレッドが大きくなればユーザー側のコストも膨らむことを意味します。
スプレッドは、常に変動しており取引のタイミングによって異なりますが、特に売り手と買い手の需給バランスが大きく崩れる局面において拡大する傾向があります。
- 仮想通貨の価格が急騰・急落したタイミング
- 仮想通貨の流動性が低下したタイミング
また、スプレッド以外にも、「レバレッジ取引」の場合は、激しい値動きで損失が膨らんだ場合、強制ロスカットが発動するリスクがあります。
この場合、予期しない「ロスカット手数料」が発生してしまうおそれもありますので、十分注意が必要です。
仮想通貨取引所別「手数料」比較
各種手数料を比較したおすすめの仮想通貨(暗号資産)取引所は以下の通り。
取引所名 | コインチェック | GMOコイン | DMM Bitcoin | bitFlyer | SBI VCトレード | LINE BITMAX | BITPOINT |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
取扱通貨数 | 23種類 | 26種類 | 23種類 | 22種類 | 20種類 | 7種類 | 18種類 |
口座開設手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
入金手数料 | ◾️ クイック入金:770円〜 ◾️振込入金:無料 (※1) ◾️コンビニ入金:770円〜 | ◾️即時入金:無料 ◾️振込入金:無料(※1) | ◾️クイック入金:無料 ◾️振込入金:無料(※1) | ◾️振込入金:無料 ◾️クイック入金:無料〜 | ◾️クイック入金:無料 ◾️振込入金:無料(※1) | 無料 (※1) | ◾️即時入金:無料 ◾️振込入金:無料(※1) |
出金手数料 | 407円 | 無料〜 | 無料 | 220円〜 | 無料 | 110円〜 | 330円 |
送金手数料 | 銘柄毎に必要 | 無料 | 無料 | 銘柄毎に必要 | 無料 | 同社間のみ無料 | 無料 |
取引手数料 | 無料 (※2) | 無料 (※2) | 無料 (※2) | 無料 (※2) | 無料 (※2) | 無料 (※2) | 無料 (※2) |
レバレッジ手数料 | 提供なし | 1日あたり建玉金額の0.04% | 1日あたり建玉金額の0.04% | 1日あたり建玉金額の0.04% | 変動制のレバレッジ手数料を適用 | 無料 | 提供なし |
※本記事では、金融庁からの認可を受けている暗号資産(仮想通貨)取引所のみご紹介しています。
大手金融グループの安心感『SBI VCトレード』
「SBI VCトレード」は、インターネット金融最大手のSBIグループが運営する暗号資産(仮想通貨)取引所です。
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まとめ
本記事では、仮想通貨(暗号資産)の「手数料」について網羅的に解説しました。
「手数料」の多寡は、口座開設する仮想通貨取引所の選択や、実際に取引する際にどこの取引所で売買するか?の判断材料にもつながります。
冒頭に述べた通り、仮想通貨取引において手数料を最小限に抑えることが利益の最大化に直結することをぜひ意識しましょう。
・仮想通貨(暗号資産)の取引で発生するコストを理解しよう
・仮想通貨(暗号資産)の取引においては手数料を最小限に抑えることが鉄則!
・自分が取引に使う仮想通貨(暗号資産)取引所は、手数料を比較したうえで口座開設するのがおすすめ
本コンテンツは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」に掲載されている事業者が提供するサービスのみ紹介しています。当サイトで紹介するサービスの一部は提携先事業者から広告報酬を受けるケースがありますが、コンテンツ内容は中立的かつ客観的な立場から制作しており、提携先事業者は本コンテンツ内容等に一切関与していません。 |