【もう遅い?】ビットコイン投資を今から始めるべき人・やめておくべき人の違いを解説

too late for Bitcoin
田中 美咲(初心者)

ビットコインって今からじゃ遅いかな?

中本 隼人(講師)

よく「今からじゃ遅い」といわれますが、実はそんなことないんですよ!

ビットコイン投資、もっと早く始めておけばよかった…」という声を耳にして、今さら手を出しても意味ないんじゃないかと感じていませんか?

実際、ビットコインを含む仮想通貨は、すでに何度も価格が跳ね上がっていて「乗り遅れたかも」と不安になるのも無理はありません。ですが、今からでもチャンスはあります。

本記事では、ビットコイン投資を今から始めるべき人やめておくべき人の違いを解説します。

気になるリスクと向き合いながら後悔のない選択をするために、まずは今が遅いかどうかの本質から整理していきましょう。

この記事で解決できるお悩み
  • ビットコインって今からじゃもう遅いの?
  • これから始めると損しやすい人の特徴は?
  • 逆に今からでも始めるべき人ってどんな人?

\100円からビットコインが買える国内取引所 /

目次

ビットコイン投資は今からでは遅いと誤解している人が注目すべき4つの要素

Four things people who think it's too late to invest in Bitcoin should pay attention to

多くの人がビットコインの価格上昇を見て「もう手遅れ」と感じていますが、実際には以下のような長期的成長要因が存在しています。

それぞれ詳しく解説します。

1.発行枚数に上限があり価値の希少性が担保されている

ビットコインには、最初から「2,100万枚までしか発行されない」というルールが決められています。サトシ・ナカモト(ビットコインの生みの親)が仕組みに組み込んだものであって、今後変更されることはほぼありません。

藤原 麻希(講師)

現在、すでに約1,930万枚が発行済みで、残りはたったの約170万枚。すべての発行が終わるのは2140年ごろと見込まれています。

つまり、新しく作られる量はどんどん減っていくのに対して、欲しがる人(需要)は今後も増えていく可能性があるため、価格が上がりやすい構造になっているのです。

金(ゴールド)や美術品など、数が限られているものが価値を保つのと同じ考え方です。

2.ETF承認や半減期が買い手増・供給減を同時に引き起こす

最近よく聞くETF(上場投資信託)のニュース。ビットコインETFがアメリカで次々と承認され、大手の金融機関や年金基金までもが参入し始めています。

藤原 麻希(講師)

実際、世界最大の資産運用会社「ブラックロック」のETFは、発売からたった11カ月で約8兆円を集めたともいわれています。つまり、個人だけでなくプロの投資家も本気で買い始めているということです。

さらに、ビットコインには「半減期」というイベントがあります。約4年ごとに新しく発行されるビットコインの数が半分になる仕組みです。

直近では2024年4月に実施され、供給スピードがまた一段と下がりました。買う人が増えて、出てくる量が減る。このダブルの影響が価格を押し上げる後押しになっているのです。

仮想通貨の半減期については以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】仮想通貨の「半減期」とは?初心者向けにやさしく解説!

3.インフレ対策・リスク分散の役割が期待されている

ビットコインは将来のお金の不安に備える道具としても注目されています。

藤原 麻希(講師)

最近よく耳にするインフレとは、物の値段が上がってお金の価値が下がることを指します。たとえば、同じ1万円で買えるものが数年後には減ってしまうような状況です。

日本をはじめ、世界中の政府がたくさんのお金を刷っているため、お金の価値が薄まる動きが進んでいます。

一方、ビットコインは数が限られていて、政府の方針や銀行のルールにも縛られません。仮に戦争や経済の混乱が起きたとき、株や円が下がってもビットコインは上がる可能性があります。

そのため「デジタルの金」とも呼ばれ、資産を守るための逃げ道としての役割を期待されているのです。

4.長期視点での平均化効果が価格の上昇余地を残している

今買ったら高値掴みしそうで怖い…」と思っている人に知ってほしいのが積立による平均化です。

「ドルコスト平均法」と呼び、毎月同じ金額ずつビットコインを買い続けると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買えます。

ドルコスト平均法を活用すれば、一時的に高値で買ってしまっても長く続けるうちに価格が平均化されていくのです。

実際、ビットコインは過去10年で大きく成長してきましたが、その間に何度も急落や暴騰を繰り返しています。それでも右肩上がりの流れは変わっていません。

藤原 麻希(講師)

まだ時価総額も金などと比べて少なく、将来的に「デジタルゴールド」として世界中で使われるようになれば、今の価格がむしろ安かったと言われる日が来るかもしれません。

ビットコイン投資を今から始めるべき人の特徴

Who should start investing in Bitcoin now

今のタイミングからビットコイン投資を始めてもうまくいきやすい人の特徴は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説しますので、自分に当てはまるかチェックしてみてください。

少額でも毎月コツコツ積立を継続できる人

価格が上がった下がったで一喜一憂しないタイプの人は、ビットコインに向いています。

というのも、ビットコイン投資で大切な成功要因の一つが「継続的な積立投資」だからです。月1万円、月5千円といった少額であっても、毎月継続的に投資を続けられる人はビットコイン投資に適しているといえます。

ビットコインの価格は短期的には大きく変動しますが、一定額を定期的に投資することで高値で大量購入してしまうリスクを軽減できます。

たとえば、価格が100万円、50万円のときにそれぞれ同額を投資すると、平均取得価格は75万円です。ドルコスト平均法による平均化効果によって、一括投資よりもリスクを抑えながら投資を続けられます。

▼価格変動に対する購入イメージ
  • 価格が高い月:少なめに買う
  • 価格が安い月:多めに買える

資産の一部を10年以上放置できる人

すぐに売らずにほったらかしで持ち続けられる人は、ビットコイン投資に向いています。

ビットコインは、買ってからすぐに儲かることを目指すよりも、10年単位で寝かせることで成果が出やすい資産です。

藤原 麻希(講師)

実際に過去の価格推移を見ると、ビットコインを4年以上保有した投資家は購入時期に関係なく利益を得ている傾向があります。「半減期サイクル」と呼ばれる4年周期の価格変動パターンが関係しており、短期的な暴落があっても長期的には回復・上昇しているのです。

したがって、10年以上の保有が可能な人は複数の半減期サイクルを経験することになる⇒ビットコインの希少性を最大限に享受できると想定できます。

子どもの大学費用にとっておきたい」「老後にゆっくり取り崩したい」など、すぐに使わないお金をビットコインに回せる人には最適です。

値上がりよりも価値保存に魅力を感じる人

ビットコイン投資に適している人には、短期的な値上がり益よりも長期的な価値保存機能に魅力を感じる思考があります。要は、「いつか値上がりして大もうけしたい!」ではなく、「持っているだけで価値が守られるなら安心」と考える人です。

藤原 麻希(講師)

ビットコインを「投機対象」ではなく「資産」として捉えており、従来の金融システムに対するヘッジ手段として位置づけています。

実際、ビットコインの本質的な価値である以下の特性はインフレ政治的不安定さ通貨切り下げなどのリスクに対する保険として機能する可能性があります。

ビットコインの本質的な価値
  • 希少性
  • 非中央集権性
  • 国境を越えた移転可能性

いつでも売れる現金より、しっかり守ってくれる通貨のほうが好き」という人は、価格の上下に惑わされることなく長期保有できるでしょう。

他の資産とバランスをとって投資できる人

全額ビットコインに突っ込む!」という安易な考え方ではなく、NISAや投資信託と組み合わせて全体のバランスを見ながら投資できる人はリスクを抑えられます。

ビットコインと他資産のバランスの取り方例
  • NISAで国内株や米国株を積立
  • 投資信託で毎月コツコツ運用
  • その一部としてビットコインを5〜10%ほど保有

上記のようにポートフォリオ(資産の組み合わせ)を整えることで、仮にビットコインが急落しても生活への影響を最小限にできます。

藤原 麻希(講師)

また、ビットコインの価格が上がったら一部売って利益を確保、下がったら少しだけ買い増すなど冷静なリバランスができる人は、相場の波に飲まれず上手に続けられるでしょう。

ビットコイン投資を今から始めるのは遅い人の特徴

too late to start investing in Bitcoin now

ビットコイン投資を今から始めるのは遅い人の特徴は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

短期間で大きな利益を求める人

「数ヵ月で倍になりそう」と期待して始める人は失敗する可能性が高いです。

ビットコインは値上がりのイメージが強いですが、短期間で確実に儲かる投資ではありません。むしろ上がったと思ったら急に下がることもあり、過去には1日で30%以上の暴落も。

短期的な利益を追求する人は、往々にして市場のタイミングを図ろうとします。しかし、ビットコイン市場は24時間365日動き続けており、プロの投資家でも正確な売買タイミングを予測することは困難です。

むしろ、頻繁な売買によって取引手数料がかさみ、結果的に収益性が悪化することも考えられます。

藤原 麻希(講師)

早く儲けたいと考える人ほど、焦らず慎重に。コツコツ積立型が報われやすい投資であることを理解しておきましょう。

値動きに一喜一憂してしまう人

価格を見るたびに気持ちが揺れる人は、ビットコインに向いていません。

ビットコインの価格変動は非常に激しく、1日で20~30%の変動は珍しくありません。日々の価格変動に感情的に反応してしまうと、冷静な投資判断ができなくなり損失を広げる可能性があります。

▼よくある失敗パターン

  • 下がった瞬間に売ってしまう(あとで上がって後悔)
  • 上がった直後に飛びついて買ってしまう(すぐ下がって損する)

こうなると、「高値で買って安値で売る」という逆の動きになってしまい資産は増えません。

高値掴みをしてしまう、損切りのタイミングを誤るというのは投資の世界で最も有害です。価格を見るたびに不安になる人は、ビットコイン投資を始める前にまず心の準備が必要といえるでしょう。

周囲の意見で投資判断が揺らぐ人

「あの人が買ってる」「今がチャンスって言ってた」と他人の言葉に流されてしまう人にビットコイン投資は向いていません。

ビットコイン市場は情報の質が玉石混交であり、SNSやメディアではさまざまな憶測・予測が飛び交っています。周囲の意見に左右されやすい人は、一貫した投資戦略の維持が困難です。

▼よくある失敗パターン

  • 価格が上がってると聞いて慌てて買う
  • 悪いニュースを見て怖くなってすぐ売る

このような行動パターンは、典型的な「高値買い・安値売り」を繰り返すことになりかねません。

ビットコインは自分なりのルールで続けることが大切です。情報に踊らされず、「なぜ買うのか」「いつまで持つのか」を自分で決められるようにしましょう。

資金管理ができず生活費で投資しようとする人

生活に使うお金をビットコインにまわすのはNGです。ビットコインは価格変動が激しいため、投資資金は「失っても生活に支障がない余剰資金」で行うことが鉄則です。

事故・病気などで急にお金が必要になり、ビットコインを売却せざるを得ない状況に直面した場合、購入価格よりも値下がりしている可能性があります。

藤原 麻希(講師)

また、生活費での投資は心理的なプレッシャーも大きくなります。価格変動に対する不安、ストレスの増大などで冷静な判断ができなくなるでしょう。

そのため、ビットコイン投資を始める前に以下の準備をしておくのがおすすめです。

ビットコイン投資を始める前の準備
  • 生活費の6ヵ月分を貯金しておく
  • 医療費や急な出費に備えて現金を残しておく

上記をクリアした上でお金が余っているなら、ビットコイン投資を始めるタイミングかもしれません。

ビットコイン投資は今からでは遅い?知恵袋で世間の声を調査

Survey on public opinion regarding Bitcoin investment

今からビットコイン始めても遅いのかな…」そう感じて調べている人は、あなただけではありません。実際、Yahoo!知恵袋にも同じような悩みが多数投稿されています。

ここでは、初心者が気になるリアルな質問と、それに対する回答者の意見をピックアップして紹介します。

「今からビットコインを買おうと思っているのですが遅いですか?」

<投稿>

「今からビットコインを買おうと思っているのですが 遅いですか..?30万円分買おうと思っています。もしくはイーサリアムのほうがいいですかね…ぺぺとステラは持っています。」
<ベストアンサー>

「いつの時代も仮想通貨(特にBTC)は遅いと言われている・・・じゃここ1~2年前からの動き見ればイイ。全体的には上がっており、途中調整はあれどそれは〇%程度の範囲。ただ、、、今月内には米国株が一旦下落~日本株連動・・・BTCも調整になると観る。昨夜1558で利確してしまったが今1590ライン・・・・週末までに調整されるだろう・・・?」

引用:Yahoo!知恵袋
藤原 麻希(講師)

投稿者のように、「今買うべきか?買っても遅いのかな?」と迷う人は多いです。ただ、回答者の言うように、ビットコインはいつの時代でも“もう遅い”と言われるもの。振り返ると買っていた人のほうが得していることが多い場合があります。

大切なのは、「どのタイミングで買うか」よりも、「どんなスタイルで続けるか」です。一気に30万円買うよりも、毎月5万円ずつ6回に分けて買う方が安心できるかもしれません。

また、ぺぺやステラなど短期で値動きが大きい銘柄に比べて、ビットコインやイーサリアムは中長期向け。リスクを抑えたい人には向いています。

遅いかどうか」で迷って止まるより、「少しずつ始めて様子を見る」ほうが後悔の少ない選択になりやすいでしょう。

「1BTCの価格が下がってから始めた方がいいでしょうか?」

<投稿>

「今からビットコイン始めるのは遅いですか?1BTCの価格が下がってから始めた方がいいでしょうか?」

<ベストアンサー>

「仮想通貨は下がり始めこそ売り時ですから、そのタイミングで買うのは一番無いかと。
今どのような動きをしているのか知りませんが、セオリー通りに少しずつ稼ぐべきだと思います。」

引用:Yahoo!知恵袋

値下がりを待ってから買いたい」という気持ちはよくわかります。ただし、ビットコインは誰にも底値が読めない資産。下がってからさらに下がることがあれば、すぐ反発して上がってしまうこともあります。

回答者のように「下がり始めたらむしろ危ない」という見方もあり、完全に正解はありません。

そこでおすすめなのが、少額でコツコツ買う方法です。1BTCが高くて手が出せなくても、ビットコインは「0.001BTC」など少額単位で買えます。

藤原 麻希(講師)

ドルコスト平均法に倣い月1万円ずつつみたて、値下がりには目をくれず、継続的に買い続けるスタイルです。

今から始めても遅くはありません。ただし、「ベストなタイミングを狙う」のではなく、「ベターな方法で続ける」ことが大切です。

「ビットコインとNISAはどちらの方が簡単ですか?」

<投稿>

「ビットコイン、今から始めるのは遅いですかね?まだ何も手をつけてない状態です。
ビットコインとNISAはどちらの方が簡単ですか?」
<ベストアンサー>

「手間要らずで簡単なのはビットコインですね。メルカリでも買える位ですので。NISAは始めるまでが面倒ですね。手続き終わればビットコインと同じ位に簡単に始めれます。とりあえず、儲かったらビットコインは税金かかります。NISAは無税。負けたら、ビットコインは損失計上できNISAは、負けても計上できません。」

引用:Yahoo!知恵袋

簡単さで比べると、ビットコインの方が始めやすいです。スマホ1つで買える上、取引所によっては数分で口座開設まで終わります。

一方、NISAは制度上の申請がやや面倒で、証券会社によっては1~2週間かかることもあります。

ただし、税金のルールには違いがあるので要注意です。

項目ビットコインNISA
税金利益に対して課税される(雑所得扱い)利益は非課税(年間上限あり)
損失の扱い他の雑所得と相殺できるが制限あり損失が出ても税金面での優遇無し(損益通算・繰越不可)
始めやすさアプリ1つで取引開始できる証券口座開設+NISA口座の申請が必要

どちらが合っているかは、「どんな目的で投資したいか」によります。「節税もしたいし、将来に備えたい」ならNISA「少額から手軽に始めたい」ならビットコイン。どちらかで悩むより、両方活用するという選択もありです。

もし暗号資産の安全な取引方法が気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。

【関連記事】暗号資産は危険?! 初心者でも安心・安全な取引方法を教えます!

ビットコインは今から買っても遅くない?価格推移から見る長期視点の重要性

The Importance of a Long-Term Perspective as Seen in Bitcoin Price Trends

ビットコインの価格推移を長期的に分析することで、「今から始めるのは遅いのか」という疑問に対する客観的な答えが見えてきます。

ビットコインの価格予想から「今後どうなるのか?」という声も多い中、暗号資産全体の予想においても長期的な視点は欠かせません。

実際に過去データを見てわかることは以下の通りです。

短期で何度も暴落・回復を繰り返してきた

ビットコインは、短期間で大きく上がったり下がったりを何度も繰り返してきました。ところが、そのたびに立ち直り、むしろ前より高い価格に戻ってきたという実績があります。

代表的な価格の流れは以下の通りです。

スクロールできます
年度高値安値主な出来事
20172,312,100円86,000円バブル的に急騰→翌年に大暴落
20217,794,000円2,968,795円コロナ後に急上昇→翌年に大幅調整
202416,657,351円5,400,440円ETF承認・半減期などで再び注目
参考:BTC/JPY – ビットコイン 日本円|Investing.com

2017年に200万円でビットコインを買った人にとっては「もう終わった…」と感じた時期もありましたが、数年後にはその何倍もの価値になりました。2022年の下落後も同じく回復しています。

ビットコインには約4年ごとに半減期という節目があり、そのあとに価格が上がりやすい傾向があります。

過去の半減期は以下のとおりです。

ビットコインの過去の半減期
  • 2012年
  • 2016年
  • 2020年
  • 2024年(最新)

つまり、2024年の半減期を経た今は「これから価格が上昇しやすい時期」とも言える段階です。

今は高いから不安…」と感じるのは自然ですが、過去のデータを見れば今が天井とは言い切れません。

直近価格は過去と比べて高すぎるとは言えない

ビットコインの現在価格は2025年6月時点で1BTCあたり約1,400万円台と、過去と比べて高値圏にありますが、「高すぎる」とは一概に言えません。

2024年から2025年にかけての価格推移を振り返ると以下の通りです。

年月価格(当月中の高値)
2024年1月7,150,000円
2024年6月11,242,286円
2025年2月15,985,555円
2025年5月16,149,482円
2025年6月15,998,500円
参考:ビットコイン – Bitcoin|Investing.com

堅調な推移の背景には、2024年にアメリカで承認されたビットコインETF(上場投資信託)が大きく影響しています。ETFがあると、機関投資家(年金・保険・大企業など)がビットコインを買いやすくなるのです。

藤原 麻希(講師)

また、アップル1社の時価総額が約3兆ドルに対して、ビットコイン全体は約2.16兆ドル程度。アマゾンの2.13兆ドルを上回ったとはいえ、まだまだ拡大の余地があると見る人も多いです。

以上のことを踏まえると、ビットコインの成長はまだ途中かもしれません。今は高そうに見えても、長い目で見ればむしろ入り口だったと感じる日がくる可能性もあります。

ビットコインは今からでも遅くない?初心者が実践しやすい投資法3選

3 investment methods that are easy for beginners to practice

リスクを抑えながら長期的な成果を期待できる3つの実践的な投資法は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

STEP

まずは取引所でビットコインを購入して保有する

一番シンプルで始めやすい方法は、取引所でビットコインを買ってそのまま持っておく「現物取引」です。

難しい操作や戦略はいりません。買った分だけ資産になるので、お金をデジタルに変えて保管している感覚に近いです。

次のような流れで始められます。

ビットコインの購入手順
  1. 仮想通貨取引所のアプリをインストール(例:SBI VCトレード、GMOコインなど)
  2. 本人確認を済ませて口座開設
  3. 日本円を入金して「ビットコインを買う」をタップするだけ

少額なら取引所に預けたままでも良いでしょう。投資額が大きくなってきたら「ハードウェアウォレット」という安全な保管方法を検討してみてください。

▼初心者向けのポイント
  • ただ保有しておくだけなので元本以上の損失が発生しない
  • 値下がりしても失うのは投資した金額まで
STEP

積立投資(DCA)でリスクを分散する

どのタイミングで買えばいいかわからない…」と思った人には、積立投資(DCA)がおすすめです。毎月一定額をコツコツ買い続ける方法で、価格が高くても安くても関係なく自動で買ってくれます。

さらに、ビットコイン以外の仮想通貨も組み合わせるとリスクをさらに分散できます。

▼初心者が取り入れやすい銘柄例
  • イーサリアム(ETH):ビットコインに次ぐ代表的な通貨
  • ソラナ(SOL):次世代のアプリ開発に使われる注目通貨
  • XRP(リップル):送金スピードが強みの実用型通貨

もちろん、まずはビットコイン1本でもOKですが、「資産の80%はビットコイン、残りの20%でイーサリアムやソラナを積み立てる」など、自分なりの配分を考えてみるのもおすすめです。

STEP

中長期視点で「HODL(ホドル)」する

「一度買ったら、長く持っておく」という考え方が、仮想通貨界でHODL(ホドル)と呼ばれる戦略です。

HODLとは「Hold On for Dear Life」の略で、短期の値動きに振り回されず5年・10年と長く保有するスタイルを意味します。

▼HODLが向いているのはこんな人
  • 使う予定のないお金を資産として持っておきたい
  • 値動きに一喜一憂したくない
  • 未来の成長にかけてじっくり待てる

HODLを実践するなら、使わない財布(ウォレット)に保管して普段は絶対にチャートを見ない、目的を「投機」ではなく「資産形成」にすることが大切です。

たとえば「老後資金として10年後に使う」と決めておくと、目先の値下がりも気にならなくなります。

今からでも遅くない!初心者におすすめの仮想通貨取引所3選

3 cryptocurrency exchanges recommended for beginners

「ビットコインを始めたいけど、どの取引所がいいんだろう…?」という人に向けて、安心・使いやすい・低コストの3拍子そろった仮想通貨取引所を厳選しました。

初心者におすすめの仮想通貨取引所3選

おすすめポイントもリストでまとめていますので、自分に合った取引所を見つけてください。

1.GMOコイン

GMOCOIN
出典:GMOコイン公式サイト
運営会社GMOコイン株式会社(GMOインターネットグループ)
取扱通貨数28種類
取引手数料・販売所:無料
・取引所:メイカー/-0.01%、テイカー/0.05%(BTC、ETH、XRP、DAIのみ)
入出金手数料基本無料(大口出金のみ400円)
口座開設・維持手数料無料

GMOコインは、東証プライム上場企業「GMOインターネットグループ」が運営する仮想通貨取引所です。

GMOインターネットグループは「GMOクリック証券」や「FXプライムbyGMO」など複数の金融サービスを運営しており、それらで培われたセキュリティ技術がGMOコインにも反映されています。

▼おすすめポイント
  • オリコン顧客満足度調査で総合1位を獲得(2023年)
  • 即時入金手数料無料、暗号資産送付手数料無料
  • つみたて投資やステーキングなど投資サービスが豊富
  • レバレッジ取引に対応(最大2倍)
  • スマホアプリが見やすくて直感的に操作できる
  • 累計口座開設数50万口座突破

積立金額は月500円から設定可能なことに加え、「貸暗号資産サービス」ではビットコインに利息をつけられるのも特徴です。

藤原 麻希(講師)

少額運用を検討されている人は、「コツコツ積立+余剰分は貸し出して利息を得る」といった戦略がおすすめです。

2.SBI VCトレード

SBIVCTRADE
出典:SBI VCトレード公式サイト
運営会社SBIグループ
取扱通貨数39種類
取引手数料・販売所:無料
・取引所:メイカー/-0.01%、テイカー/0.05%
入出金手数料完全無料
口座開設・維持手数料無料

SBI VCトレードは、大手金融グループ「SBI」が運営している取引所です。銀行・証券などの実績がある会社なので、信頼感・安全性を重視したい人におすすめです。

取扱通貨数は39種類と豊富で、BTC、ETH、XRPなど時価総額ランキングの高い通貨を網羅しています。

SHIBやAVAX、DOGEなど、国内取引所で扱っている会社が少ない通貨も取り扱っており、NFTゲームなどの関連サービスで話題の通貨をいち早く取り扱う傾向があります。

▼おすすめポイント
  • 日本円・暗号資産の入出金手数料が完全無料
  • 取引所形式でのメイカー注文では手数料を受け取れる(-0.01%)
  • 月500円から積立可能で、毎月自動で買える
  • コールドウォレット(ネットと切り離した保管方法)で資産を守れる
  • 金融業界で培った高いセキュリティ管理体制
藤原 麻希(講師)

取引コストの安さと強固なセキュリティ面を重視する人に最適です。ハッキングが心配という人も、ネットにつながない保管方法(コールドウォレット)で管理されているため、安全性が高く保たれています。

3.コインチェック

運営会社コインチェック株式会社
取扱通貨数35種類
取引手数料・販売所:無料(0.1~5.0%のスプレッドあり)
・取引所:無料(ビットコインのみ)
入出金手数料・入金:銀行振込のみ無料(その他770円~)
・出金:407円
口座開設・維持手数料無料

コインチェックは、マネックスグループに属する国内人気が高い仮想通貨取引所です。

ビットコイン以外のアルトコインの取扱いを早期から開始し、国内取引所としては比較的豊富な通貨ラインナップを提供してきました。

なかでもNFTマーケットプレイスの「Coincheck NFT」やIEO(Initial Exchange Offering)の実施など、新しい暗号資産サービスの導入にも積極的です。

▼おすすめポイント
  • 月1万円から始められる積立サービス(Coincheckつみたて)
  • 販売所形式メインなので、買い方がカンタン
  • 銀行引き落とし対応で、完全自動で積立OK
  • 学習コンテンツが充実しており、初心者の勉強にも最適
  • サポートが日本語で受けられるので安心
藤原 麻希(講師)

他の主要取引所と比較するとスプレッドが高めですが、その分使いやすさで人気を集めています。アプリのダウンロード数は国内トップクラスで、直感的な操作が可能です。

ビットコイン投資で後悔しないためにやるべき3つのこと

3 things you should do to avoid regretting your Bitcoin investment

ビットコイン初心者が後悔を避けるために知っておきたい実践ポイントは以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

1.「なんのために投資するのか」を最初に決めておく

ビットコイン投資を始める前に、明確な投資目的を設定しましょう。

目的が曖昧なまま投資を始めると、価格が下がっただけで不安になって売ってしまったり、ちょっと上がっただけで焦って利益確定してしまったりとブレブレになりがちです。

代表的な投資目的には、以下のようなものがあります。

代表的な投資目的
  • 老後の備えとして長期的に資産を増やしたい
  • 円だけでなくビットコインも持っておきたい
  • 子どもの教育費を積み立てたい

目的が「10年後の老後資金」なら、数ヵ月の下落なんて気にする必要はありませんよね。一方で「3年後に子どもの学費に使いたい」なら、ビットコインの割合は少なめにした方が安心です。

藤原 麻希(講師)

また、投資の目的はメモに残しておきましょう。値動きが不安なときこそ、初心を思い出すことが冷静な判断につながります。

2.価格ではなく積立を習慣化できるかを重視する

ビットコイン投資では、価格の動きよりも投資の継続性が大切です。毎月一定額を投資する習慣を確立できるかどうかが、将来的な資産形成にかかわってきます。

習慣化のためには、投資を生活の固定費として位置づけることが大切です。家賃や光熱費と同様に、毎月必ず支払うものとして予算に組み込んでおけば感情的な判断の余地を排除できます。

それでも積立を継続できるか不安な人は、多くの取引所が提供している自動積立サービスを活用しましょう。手動操作なしで投資を継続できます。

藤原 麻希(講師)

重要なのは、無理のない金額から始めることです。最初は月5,000円や1万円程度の少額から始めて、家計への影響を確認しながら徐々に増額しましょう。

3.損失・税金・ハッキングなど最悪の事態にも備えておく

ビットコイン投資にはさまざまなリスクが伴うため、最悪の事態を想定した準備をしておくことが大切です。

下記のような代表的リスクに対して、最低限の対策はとっておきましょう。

リスク事前にやっておくべき対策
価格の下落投資額は「失っても生活に困らないお金」の範囲に収める。資産全体の5〜10%が目安。
税金の負担売却して利益が出ると最大55%の税金がかかる場合あり。利益が出たら納税用の資金も確保しておく。
ハッキング取引所に預けっぱなしにせず、ハードウェアウォレットで管理。2段階認証やパスワード強化も必須。
藤原 麻希(講師)

「100万円をビットコインに投資したら、50万円は安全なウォレットに移しておく」など、自分なりのルールをあらかじめ決めておくだけで、気持ちの余裕も違ってきます。

上記以外のリスクについては以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】仮想通貨のリスクとは?暴落や取引停止でコインが売れない事態に備える方法

まとめ

Summary of this article

この記事では、「ビットコインは今から買っても遅いのか?」という点や、始めるべき人・やめておくべき人の違いを解説しました。

価格が高騰した今でも、ビットコインには発行上限やETF承認、インフレ対策としての役割など、将来の成長を支える要因がそろっています。

特に注目したいのが、以下の4点です。

  • 発行枚数に限りがあるため希少価値が高まりやすい
  • ETFや半減期によって「需要増+供給減」が同時に進む
  • インフレに強く通貨としての保存力がある
  • 積立投資で価格変動を平均化できる

短期的な値上がりを狙う投資ではなく、少額でも長く持ち続けられる人こそが報われやすいのがビットコインの特性です。

藤原 麻希(講師)

まずは目的を明確にして、信頼できる取引所で少額から始めてみてください。

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この記事の監修者

中本 隼人のアバター 中本 隼人 金融&ビジネスライター

大学卒業後、大手インターネット金融グループへ入社。法人営業部長、マーケティング部長を経て2019年に取締役に就任。
現在は暗号資産をはじめとした金融関連、財務会計やマーケティングに関連する記事を監修。
(金融投資歴20年超、暗号資産投資歴10年超)
<保有資格>
FP技能検定2級、日商簿記2級、宅建取引主任者、ほか

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