仮想通貨の初心者2023年12月にソラナ（SOL）って仮想通貨の価格が急上昇しましたよね？
どうして突然人気がでたんでしょうか？
記事執筆者：やすぎソラナ（SOL）は仮想通貨（暗号資産）のゲームチェンジャーとして期待されている仮想通貨（暗号資産）です。
イーサリアムキラーとも呼ばれ、注目度は非常に高まっています。
まだ一般的にはメジャーではないですが、いまからさきどりしておくことをオススメします！
- 「ソラナ(SOL)」がどんな仮想通貨（暗号資産）なのか知りたい
- 2023年の終わり頃から「ソラナ(SOL)」価格が急騰した理由を知りたい
- 「ソラナ(SOL)」の将来性は高い？
仮想通貨「ソラナ（SOL）」は、2023年10月頃からじわじわと価格が上昇しはじめ、同年12月には$121ドルの高値を記録しました。
2023年10月以前は$20ドル前後を行ったり来たりしていたソラナ（SOL）ですが、その約2か月後の2023年終盤には価格が６倍にまで高騰しました。
なぜ「ソラナ（SOL）」が突如として人気がでたのか？
また、今後の見通しについて見ていきましょう。
＜執筆者経歴＞
- 大手インターネット金融グループへ入社後、勤務歴20年
- 営業部長→事業統括部長→事業管掌取締役を経て、現在はおもに金融に関連する記事を執筆
- 金融資産投資歴20年超、仮想通貨（暗号資産）投資歴8年超
＜保有資格＞
FP技能検定2級、日商簿記2級、宅地建物取引主任者試験合格、他
※本記事の一部において「暗号資産」を「仮想通貨」と表記しています。
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仮想通貨「ソラナ(SOL)」とは？
ソラナ（SOL）の概要
ソラナ（SOL）は、ロシアのエンジニアであるAnatoly Yakovenko氏らによって考案され、2020年3月にローンチされた仮想通貨（暗号資産）です。
ソラナ（SOL）は、第4世代ブロックチェーンと呼ばれており、イーサリアムと比較して最大およそ3,800倍にのぼる処理能力を有するブロックチェーン・プラットフォームです。
ソラナブロックチェーンの強みは、スマートコントラクトを搭載しているうえに超高速かつ低コストという点で、DApps開発において非常に有望なブロックチェーンプラットフォームです。
| ソラナ（Solana）の概要 | |
|---|---|
| 通貨名 | ソラナ（Solana） |
| ティッカーシンボル | SOL（ソル） |
| ローンチ時期 | 2020年3月 |
| 時価総額（日本円） | 5兆4,554億6,877万6,973円 ※2024年1月23日午後3時時点 |
| 時価総額ランキング | 第5位 ※2024年1月23日午後3時時点 |
| コンセンサスアルゴリズム | プルーフ・オブ・ステーク（PoS） プルーフ・オブ・ヒストリー（PoH） タワーBFT |
| 発行上限 | なし |
| 公式サイト | https://solana.com/ja |
ソラナ（SOL）はイーサリアムキラー
ソラナ（SOL）は、その特性からイーサリアムキラーと呼ばれています。
なぜならば、超高速なトランザクション処理と安価な取引コストを実現しているためで、イーサリアム（ETH）を超える存在になるのでは？と期待されているからです。
一例を挙げると、米大手銀行Bank of America（バンク・オブ・アメリカ）のストラテジストの一人は、2022年1月のレポートにおいて「ソラナは、デジタル資産エコシステムにおけるVisaになる可能性がある。」と指摘しました。
さらに加えて、将来的には取引コストが高くなった時価総額トップ３に君臨するイーサリアムから、ソラナがシェアを奪う可能性まで予測しています。
DApps（ダップス）とは、「Decentralized Applicatoin」の略称で、日本語では分散型アプリケーションと呼ばれます。
分散型アプリケーションとは、スマートコントラクトを有したブロックチェーンを基盤として構築された管理者が存在しない非中央集権型のアプリケーションを意味します。
DAppsは、スマートコントラクト機能を有し時価総額トップ３に入るイーサリアムブロックチェーン上での構築が主流ですが、イーサリアム（ETH）のスケーラビリティ問題等により、近年ではイーサリアムキラーに注目が集まっています。
ソラナ（SOL）価格が高騰した理由
ソラナ（SOL）が2023年後半以降に高騰した理由は、以下の３つが考えられます。
- 限定的だった米暗号資産取引所FTXの破産影響
- ビットコインの上昇と機関投資家からの資金流入
- ソラナブロックチェーンの拡大と相次ぐエアドロップ
限定的だった米暗号資産取引所FTXの破産影響
2022年11月に米暗号資産取引所大手「FTXトレーディング」が突如経営破たんしました。
これにより、FTXとそのグループ会社が保有している11.6億ドルにものぼるソラナ（SOL）の放出によりソラナ（SOL）価格の暴落が懸念されましたが、実際にはそうはなりませんでした。
FTXトレーディング元CEOサム・バンクマン・フリード氏は、破綻前にはソラナ（SOL）の主要な支持者として知られており、ソラナ基盤の分散型取引所（DEX）の立ち上げなど、おもにDeFi（分散型金融）分野におけるソラナエコシステム発展を大きくサポート。
ソラナブロックチェーンを利用したプロジェクト開発を進めていたFTXは、関連会社を含めておよそ11.6億ドルにものぼるソラナ（SOL）を保有すると言われていますが、その大半が2027年までロックアップされていたことで価格暴落のリスクが一時的に回避され、市場の安心感につながりました。
DEX（デックス）とは、Decentralized Exchangeの略であり、日本語では分散型取引所と訳されます。
分散型取引所は、運営者の存在しない仮想通貨（暗号資産）取引所であり、ブロックチェーン上のプログラムが交換レートを自動計算しながら、異なる暗号資産同士の交換を可能にするプラットフォームです。
DEX上における取引は仮想通貨同士のみ交換可能であり、法定通貨／仮想通貨間の交換はできません。
一方で、コインチェックやGMOコインのような事業会社が運営する取引所は、CEX（Centralized Exchange）、すなわち中央集権型取引所と呼ばれます。
DiFi（ディーファイ）とは、Decentralized Financeの略で、日本語では分散型金融と訳されます。
分散型金融とは、ブロックチェーン技術を活用することで、銀行や証券会社のような管理者が存在しない非中央集権型の金融サービスの仕組みです。
すなわち、ピアツーピア（中央集権型システムを経由せず、二者間で直接やり取りすること）のすべての取引内容がブロックチェーンに記録され、全ユーザーに公開される分散ネットワーク型の金融の仕組みです。
仮想通貨（暗号資産）におけるロックアップとは、特定の仮想通貨銘柄を一定期間にわたり凍結し一時的に使えなくさせることです。
ロックアップは通常、運営母体たる発行企業がコントロールします。
すなわち、仮想通貨においては中央集権型の通貨だけがこのロックアップを実施できることになり、ビットコイン（BTC）に代表される分散型ネットワークではロックアップは不可能です。
仮想通貨におけるロックアップの役割は、通貨の需給バランスの調整による価格の安定化が主な目的です。
一時的に仮想通貨を凍結することで、一度に大量の売り注文が出ることを防げるため、通貨の価格暴落リスクを防ぐことができます。
ビットコインの上昇と機関投資家からの資金流入
2023年後半のソラナ（SOL）価格急騰は、ビットコイン現物ETF上場承認観測やアメリカ金融市場の利下げ観測が要因の一つと言われています。
後のブルームバーグの発表によると、2023年12月にソラナ（SOL）に対する投資ファンドからの資金流入が、ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）を上回ったことが判明。
それ以前のソラナ（SOL）は、仮想通貨市場の全体の冷え込みに引っ張られるかたちで、2021年終わりころから価格が急落していきました。
その後、冬の時代を迎えた仮想通貨市場全体のトレンドに合わせて30ドル前後のさえない価格を行ったり来たり。
ところが、2023年後半からは急激に価格が上昇し、同年の終盤にソラナ（SOL）価格は５倍以上の値上がりを記録したのです。
ソラナブロックチェーンの拡大と相次ぐエアドロップ
ソラナブロックチェーンを利用するソラナエコシステムの活性化が、ソラナ（SOL）価格上昇の要因になっているという見方もあります。
ソラナブロックチェーンがイーサリアムよりも優位な点は、処理速度が速く、かつ、取引コストが安い点です。
ガス代が高騰するとユーザーはよりコストの安いブロックチェーン基盤への切り替えを検討するため、ガス代の高騰が課題となっているイーサリアムの代替プラットフォームとして、ソラナ（SOL）の需要が高まっていると考えられます。
実際に、2023年の後半にかけて、ソラナブロックチェーンのトランザクション量は増加の一途をたどっています。
さらに加えて、ソラナブロックチェーンを利用したプラットフォーマーによるエアドロップが相次いだことも、ソラナ（SOL）価格上昇に影響を及ぼしています。
エアドロップとは、仮想通貨（暗号資産）の発行元や発行プロジェクトが実施する、仮想通貨やトークンの無料配布イベントのことです。
エアドロップ参加者は、イベント主催者が設定した条件をクリアすることで、仮想通貨やトークンを無料で入手することが出来ます。
エアドロップは、仮想通貨やトークンの認知度向上のためのプロモーション目的や、ICOの一環で実施されます。
また、仮想通貨のハードフォークによって新しい仮想通貨が誕生した際にもエアドロップが実施されるケースもあります。
ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で、仮想通貨（暗号資産）の新規公開のことです。
資金調達のために、企業がトークン（token）と呼ばれる仮想通貨（暗号資産）を新規発行し、投資家がこれを購入することで資金調達を行う手段となります。
以下はソラナブロックチェーンを活用するサービスの一例です。
- 仮想通貨「Bonk（ボンク）」
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ソラナブロックチェーンを基盤として発行される仮想通貨（犬コイン）。
犬コインとは、「犬」をモチーフにした仮想通貨（暗号資産）のこと。
ネットのジョーク（ミーム）をもとに発行された仮想通貨で、価格の動きが激しい点が特徴。
出典：https://bonkcoin.com/ - NFTマーケットプレイス「Magic Eden（マジックエデン）」
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OpenSeaに次ぐソラナ基盤のNFTマーケットプレイス。
出典：https://magiceden.io/ - リキッドステーキングプラットフォーム「Jito（ジト）」
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Solanaのリキッドステーキングプラットフォーム「Jito」。
リキッドステーキングとは、ステーキング可能な仮想通貨をDeFiプラットフォームに預け入れてロックする代わりに、預け入れた仮想通貨の代替トークンを受け取って運用できる仕組み。
仮想通貨がロックされるステーキング中でも、代替トークンが発行されるおかげでステーキング報酬を受けながら新たな取引が可能となる点がメリット。
引用：https://www.jito.network/ja/ - DEX「Jupiter Exchange（ジュピターエクスチェンジ）」
-
ソラナ基盤のDEX（分散型取引所）。
引用：https://jup.ag/ - 仮想通貨「Pyth Network（ピスネットワーク）」
-
「Pyth Network」は、ブロックチェーン関連サービス用オラクルネットワーク。
ネイティブトークンは「PYTH」。
オラクルとは、ブロックチェーンの外にあるデータを取得し、ブロックチェーン内のスマートコントラクトに送信する技術。
引用：https://pyth.network/ - レンディング・プラットフォーム「marginfi」
-
ソラナネットワークでTVL（Total Value Locked）３位を誇るレンディング・プロトコル。
引用：https://www.marginfi.com/ - Web3スマートフォン「Saga」
-
アンドロイド（Android）OS対応Web3スマートフォン。
ソラナブロックチェーン対応仮想通貨（暗号資産）専用のウォレット。
引用：https://solanamobile.com/ja/ - NFTマーケットプレイス「Tensor」
-
プロトレーダー向けNFTマーケットプレイス。「Magic Eden」を超える月額取引量。
引用：https://www.tensor.trade/ - 不動産投資プラットフォーム「Parcl」
-
ソラナ基盤ののデジタル不動産投資プラットフォーム（不動産指数オプション投資のDefi）。
引用：https://www.parcl.co/
ソラナ（SOL）の将来性
ソラナの将来性を期待する声は多くあります。
- ソラナブロックチェーン基盤の拡大
- さまざまなブロックチェーンとの相互運用性
- 大手企業とのパートナーシップ拡大
ソラナブロックチェーン基盤の拡大
DAppsやDiFi開発のプラットフォームであるソラナブロックチェーンは、今後さらなる拡大が期待されています。
その理由は、将来的にDAppsやDiFi自体がますます増えることが予想されること、そして、その盛り上がりにけん引されるように高速かつ低コストの開発基盤「ソラナブロックチェーン」の需要が増えていくことが予想されるからです。
さらにそれを加速されるトピックが、ソラナブロックチェーンのパフォーマンスを強化する「Firedancer（ファイアダンサー）」の登場です。
「Firedancer」は、2024年前半の本格ローンチを予定しているソラナブロックチェーンのトランザクション速度の向上とセキュリティを強化するスケーリングソリューションです。
すでにテスト段階で1秒あたり100万トランザクションを超える処理を達成したことで、ブロックチェーン技術におけるゲームチェンジャーとして期待されています。
さまざまなブロックチェーンとの相互運用性
ソラナブロックチェーンは、他のブロックチェーンとの相互運用を実現するブリッジ機能が装備されている点が大きな強みです。
特に注目されているのが、ソラナブロックチェーン上でイーサリアムアプリケーションの開発を可能にする「Neon EVM」の登場です。
Neon EVMは、イーサリアムブロックチェーン上で開発されたDAppsを、ソラナネットワーク上で稼働させることができる技術です。
ソラナがイーサリアムとの互換性を実現したことで、時価総額トップ３の地位にあるイーサリアムにおいてガス代高騰等のスケーラビリティ問題の解決が遅れれば、高速・低コストを強みとするソラナがイーサリアムキラーとしてシェアを塗り替えていく可能性を秘めています。
大手企業とのパートナーシップ拡大
ソラナ（SOL）は、すでに多くの企業とパートナーシップを締結しています。
そのなかには、Amazon Web Services （AWS）やGoogle、Visa、MasterCard、Shopfyなど、多くの世界的企業がラインアップされています。
さらに、日本企業ではシューズメーカーのアシックスとも提携。
人気のNFTゲーム『STEPN（ステップン）』で使用できるNFTコレクションを提供しています。
価格上昇の狙い目に向けて早めに準備を！
下のチャートは、現在のソラナ（SOL）/USDチャートです。
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まとめ
本記事では、いま注目の仮想通貨ソラナ（SOL）について詳しく解説しました。
ソラナ（SOL）は、これまでスマートコントラクトを搭載したDApps（分散型アプリ）開発基盤として圧倒的なシェアを占めていたイーサリアム（ETH）の牙城を崩す可能性を秘めた仮想通貨であることがお分かりいただけたのではないでしょうか？
さらに、数多くの世界的企業とも提携していることから、その将来性は大いに期待できる仮想通貨（暗号資産）と言えるでしょう。
さらに、これまで触れてこなかったもうひとつのソラナ（SOL）のメリットは、「ステーキング」が可能なことです。
そのため、仮想通貨の売買による利益獲得機会だけでなく、持っているだけで報酬を得られるという長期保有によるインカムゲインを期待できる点も非常に魅力的です。
ただし、注意しなければならないのは、仮想通貨に限らず金融資産の投資に「ゼッタイ」はない。という点です。
まわりの雰囲気に惑わされることなく、しっかりと自分で情報を取得して自分の頭で考えて判断する。という意識をもつことが大切です。
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- ソラナ（SOL）はイーサリアムキラーと呼ばれる将来性の高い仮想通貨（暗号資産）
- 高速かつ低コストが強みであるソラナ（SOL）は、DAppsやDiFiの開発環境として有望
- ソラナ（SOL）は数多くの世界的企業とパートナーシップを結んでいる
| 本コンテンツは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」に掲載されている事業者が提供するサービスのみ紹介しています。当サイトで紹介するサービスの一部は提携先事業者から広告報酬を受けるケースがありますが、コンテンツ内容は中立的かつ客観的な立場から制作しており、提携先事業者は本コンテンツ内容等に一切関与していません。 |
